お知らせ

2020/01/01

バベルグループ代表より新年の御挨拶

2020年―新しい時代の転換の年、明けましておめでとうございます。
                  バベルグループ 代表  湯浅美代子

 皆様、 2020年。 新年、明けましておめでとうございます。 世界が新しいテクノロジーによって、大きく転換されていく2020年が明けました。誠におめでたい限りです。情報通信技術は、さらに進化し続けていくでしょう。5Gから6Gとも予想されますが、昨年2019年の世界情勢の激震の中で5Gの中身が少しずつ見えてきて、それが善きにつけ、悪しきにつけ、私たちにどんな影響を与えていくのかなど、なかなか目が離せない成り行きになっています。電磁波の影響をどうやり過ごし、乗り越えていくのか?
 一見、ネガティブに見える変化、現象も多いのですが、その一面に捉われずに、さあ、次はどう展開していくのかしら?というように、従来の判断=既成概念の枠組みを超えて、どんな展開につながっていくのか、ワクワクしながら参加していきましょう。
本年もよろしくお願いいたします。

 昨年の日本は、5月1日に新天皇のご即位により、令和と改元され、西暦2019年は、和暦では令和元年となりました。日本はこのように西暦と和暦という、二本立てなのですね。というわけで、まさしく『日本=二本=にほん』なのです!!
 2020年も20がダブルの年ですから、こういう数字の並びは、きっと何か特有の事柄、現象が起きていくことでしょう。楽しみな都市=年でもありますね。この同音異議語が面白くてよく使いますが、日本のダジャレはこれが多いのではないかと思います。流石、二本立て、日本語の特徴でもあるのです。

 現代世界は、英語が共通語のように使われており、英語に翻訳されたら多くの異文化でのコミュニケーションが可能となります。しかし、日本語には方言はあるものの、国内では日本語だけで通用する、という状況を維持していることは素晴らしいことだと感じます。世界規模で見れば、いわゆるバベルの塔の物語の後、言葉が通じ合わない多言語世界が形成されてきた現代においてなぜそれが可能なのか、それは、古来、日本がいくつかの部族の寄り合いでありながらも、翻訳技術をつかいこなすことにより特有の文化を形成、維持することができたからであり、古くからの翻訳の国であるからだと言えましょう。そういう意味で、「翻訳とは、独自の文化を自立、成長、保持、継承していく重要技術である」と言えると思います。

「世界は翻訳である」というのは、私のこの40数年余の探求の結論なのですが、この翻訳ビジネスへの道に入った2年目、1976年に「翻訳の世界」という月刊誌を創刊したことをきっかけに、すっかり、翻訳の世界の探求にはまってしまいました。
 バベルという言葉は、ご承知のように今や多言語の代名詞とも言えると思いますが、実は、最近、この「バベル」という名前を付けた会社が大変多いのに気づかされました。1980年頃、この「バベル」という会社名にするのは、勇気が必要でした。なぜなら、バベルという言葉の由来は、始め人々はひとつの言葉を話していたそうですが、天に届く高い塔を立てようとしたため神の怒りを招き、罰としてそれまで通じ合っていた一つの言葉が互いに通じ合わないようにさせられた=すなわち言葉を多種の言葉に分けられた!という由来があったからです。
 誰も神様から傲慢の罪を着せられた事件を示す言葉を社名に使いたくないでしょう。しかし、それは、世界に多数の言語があることを示す物語であり、多種多様な言語があるからこそ 互いに通じ合わせるためのチャレンジ、苦心の結果、「翻訳」というテクノロジーが開発された、と言えることでもあるのです。決して、単に罰当たりの話だと言う訳では無いのですね。

 いまや、この神への挑戦は「AI」が代行するようになっているかと思います。「バベルの塔」は現代においての「AIの開発」だとも言えるのです。インターネットの登場によって、古代のバベルの塔の時代とはまた別のテクノロジーの時代になってきました。世界初の商用インターネットの開始は1994年ですが、もはや26年が経過し、世界はインターネット技術、つまり情報通信網という仮想空間のテクノロジーによって成立している、と言ってもよい時代になったといえます。そしてこの時代の主役が「AI」であるということになるのです。すると、現代の人間は「肉体」という物理空間を、五感という既成概念の認識システムから、第六感の情報処理システムへと覚醒変化させていくタイミングの存在なのか?などと考えてしまいます!

 このインターネットテクノロジーが今後どのように発展していくのか興味深いですね。そのテクノロジーは、人間の思考システムとしてのAIというプログラムに依存しており、同時に、人間とは何かを逆に問い返すことになるでしょう。何といっても、AIは人間の思考をプログラム化したものですから、人間の枠組みを超えることができるのかどうかが問われるのです。
AIの活用はいろいろ期待されており、翻訳はAIによる作業にとってかわられてしまうのでは?という意見がありますが、これは、翻訳とは何か?さらに、ビジネスとは何か?がわかっていないレベルの思考であり、期待だと言えるでしょう。さらに、日本語と西欧語間のような翻訳技術では、AIに全面的に依存した翻訳技術をプログラム化するのはまだまだ遠いようですが、翻訳ビジネスの実情を考えれば、ビジネス取引において最も重要なことは守秘義務、セキュリティであり、単にAIに任せることができるというわけではないのです。AIは社会的責任を持つ主体ではなく、あくまでもツールですから、だれが責任を持つのかが一番の問題です。

 翻訳ビジネスに従事している事業者が責任を持ち、AIを活用した生産性の向上にチャレンジすることは考えられますが、あくまでも秘密保持のレベルが問われる要件となります。翻訳生産性を高めるうえでAIをどのように使えるのか?どのように翻訳ビジネスに活用していくのか?
これが最重要のテーマです。これまでの、機械翻訳の域を超えて、次世代の翻訳へのAIの活用という、第2段階のAI翻訳活用を研究していく年としたいと思います。世間一般にAIについての論評がありますが、リサーチを深めながらもこれらに捉われず、既成概念に捉われないAIとは何か、さらに、翻訳とは何かを探求したいと考えます。

 翻訳者の皆様が、AIを活用して益々のご活躍をされるよう、多言語世界のコミュニケーションへの貢献を期待して探求して行きたいと思いす。
今年も、インターネットプログラムには目が離せません。ユーチューブなどの動画を活用してさらなるコミュニケーションの深みへと入っていきましょう。
 宜しくお願いいたします。

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