■デジタルBOOK■「高慢と偏見」

商品名 : ■デジタルBOOK■「高慢と偏見」

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■監訳者の言葉

 Pride and Prejudice(高慢と偏見)という題名のために

何か哲学的なことを連想して、

ハナから読むのを敬遠してしまう人がいるかもしれない。

(恥ずかしながら、監訳者自身がその一人だった。)モームが

世界十大小説の一つとして絶賛している二百年前の作品だが、

今日でも十分通用し、

気軽に読めて爽やかな気分にさせてくれる恋愛小説なのに。

 Pride and Prejudiceの邦訳は、現在、文庫本として手に入るのが、

N氏訳「自負と偏見」新潮文庫(1963年初版)、

A氏訳「高慢と偏見」河出文庫(1963年初版)、

T氏訳「高慢と偏見」岩波文庫(1994年改版)と三冊ある。

天賦の才を持つ作者が推敲を重ね、

時代を超えた珠玉の言葉と知恵が散りばめられた古典を翻訳するには、

翻訳者の側にも、それに見合う努力と準備が必要だ。

にもかかわらず、著名な英文学者、評論家、翻訳者であるN氏の訳は、

読みやすい名訳という評判だが、

重大なところで登場人物を間違えたり、

口に出してはいけないことを思わず叫んだり、

言葉選びも雑にすぎる。同じく高名な作家、英文学者、

評論家であるA氏の訳は、

原文に忠実であろうとする気持ちは理解できるが、

「決して〜する女ではない」という意味の the last womanを

「最後の女」と訳したり、

良い訳と悪い訳がはっきりしていて、

統一性に欠け、全体的に堅い。

T氏の訳は上記二冊を参考にしたというわりには、

致命的な誤訳も同じように散見され、

登場人物の関係も十分把握出来ていない場合がある。

しかも日本語としても不適切で面白味に欠け、読みづらい。

悪文と言ってもよいだろう。

三冊に共通する数ある欠陥の中から一つだけ例をあげてみよう。

 

Jane's delicate sense of honour would not allow her to speak to

Elizabeth privately of what Lydia had let fall;

N氏訳: ジェーンのほうは、ペロリとリディアが、口をすべらした一件を、

知っていた。だが、彼女のやかましい正義感として、

こっそりそれを、エリザベスに話してしまう気にはなれなかった。

 
A氏訳: 奥床しい名誉心をもつジェインは、リディアがうっかりもらしたことを、

エリザベスにひそかに話すようなまねは、どうしてもできなかった。

 
T氏訳: リディアがくちをすべらしたあのことについて、

エリザベスにこっそり話すようなことは、

ジェーンの過敏な廉恥心が許さなかった。

*原文では、 前のページに、エリザベスとジェーンが同席しているところで、

リディアが、秘密をポロリともらし、

二人に内緒にしておくように頼む場面があるのだから、

何か根本的なところを間違えているようだ。

(名誉を重んじる潔癖なジェーンにとって、

エリザベスと二人だけのときでも、

リディアがふともらしたことを話題にすることなど考えられなかった)

ぐらいにすべきでしょう。

 本書では、原作に何も足さず何も引かず、

作者の意図をできるだけ忠実にわかりやすい日本語で表すことに留意した。

前後に矛盾のないように何度も読み返したつもりである。

それでもこれで完成といえないのが、

翻訳の宿命で、読者からの多くの助言、指摘をいただいて、

いつかまた改訂できる日を楽しみにしたい。 

 最後に、この翻訳のtextは OXFORD WORLD'S CLASSICSで、

ワークショップに参加されたバベル研修生、

赤尾迪子、稲田智子、井本 洋、坂本千佳子、戸部田佳子、

三原和代さんの訳文に基づくものであることをここに記し、

みなさんの努力に対して感謝申しあげたい。
      


《再び映画化され、ますます原作の価値が見直されています「高慢と偏見」》

原題  :Pride and Prejudice

著者  :Jane Austen


共訳者:赤尾迪子、井本洋、戸部田佳子、稲田智子、坂本千佳子、三原和代

監訳 :竹野 光雄

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