■デジタルBOOK■オリヴァ―・トゥイスト

商品名 : ■デジタルBOOK■オリヴァ―・トゥイスト

価格 : 800円 (税込 864円)

著:Charles Dickens、共訳:池田三恵子、市原秀夫、伊森俊啓、植島知美、斎藤敬子、住田文子、芹野真美、福嶋まみえ、柳澤由紀、監訳:村田博記

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監訳者のことば
  チャールズ・ディケンズは、海軍経理局勤務の下級官吏の長男としてポーツマス郊外に生まれ、のちロンドンに移住した。父のジョンは金に締まりがなく、借財の不払いで投獄され、家族は慣例に従い一緒に監獄で暮らした。一二歳のチャールズはひとり残され、学校にも通えず、靴墨倉庫で朝八時から夜八時まで、靴墨のビンにラベルを貼り付ける仕事をして働いた。

  資本主義の勃興期にあった一九世紀前半のイギリスの大都会では、繁栄の裏に恐ろしい貧困と非人道的な労働というひずみがみられた。こうした社会の矛盾、不正を肌で体験したディケンズは、貧乏の淵(ふち)から抜け出そうと自力で必死の努力を重ね、独学で勉強しながら弁護士事務所の下働き、裁判所の速記者、やがて新聞記者となり、小説を書きはじめる。

  一八三八年に発表した『オリヴァー・トゥイスト』がベストセラーとなって、その作家的地位は確立する。その後『クリスマス・キャロル』など、立て続けに長・中編を発表して文名は高まっていく。

 『オリヴァー・トゥイスト』では自らの体験を生かし、社会問題、すなわち貧困、ホームレス、失業、家庭内暴力、児童虐待、アルコール中毒について問題提起をしている。この問題は現在の問題と本質的に違いはない。ディケンズはそこにフェイギンなどを絡ませて、犯罪小説に仕立て上げた。オリヴァーの運命を縦糸に、犯罪と社会問題を横糸にサスペンスに満ちた見事な物語を作り上げた。
  それと同時に、これは人間は本質的に善なのか悪なのか、あるいは環境によって善になるのか悪になるのか、という哲学的な問題を含んだ作品にもなっている。また、作者の腕の見せ所なのだが、登場人物の心の内に入り込み、読者に残像としてそれを刻みつける才能もうかがうことができる。

 この作品もすでに何回も邦訳されているうえに、かなり近年のものさえある。この新訳では上記の指摘を踏まえて、訳を分担された方それぞれの、『オリヴァー・トゥイスト』に対する思いと感性に期待することとした。訳文には最低限の手を加えたがあえて全体としての統一はとらず、各人の文体の特徴を生かすようにしたつもりである。読者各位がこれを読まれて、ディケンズの意図したものを感じていただければ幸いである。また、必ずや感じていただけるものと確信している。これも全員の力量が過不足のないものであった所作であろう。



《19世紀前半の英国の影・貧困を自らの体験からオリヴァ―・トゥイスト〜Oliver Twist》
原題 :Oliver Twist
著者 :Charles Dickens 1812-1870
共訳者:池田三恵子、市原秀夫、伊森俊啓、植島知美、斎藤敬子、住田文子、
    芹野真美、福嶋まみえ、柳澤由紀
監訳 :村田博記
      

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